ルイス・カーンの建築
独自のスタイル モダン建築の幕開けとなった1920年代から30年代にかけて、台頭したインターナショナルスタイルは、軽さのあるでオープンな建築を目指した。だがカーンはこのスタイルを避け、独自の新しいモダン建築のスタイルを創出した。重い建築を目指し、シンボリックでモニュメンタルなものを建築に取り戻したいと考えたのだ。 「カーンは多くの面で型破りな建築家でした。同時代のモダニズム建築家たちとは一線を画した作品をつくりました。モダニズム建築には別の道もある、ということを私たちに示してみせたのです」とニュートン氏は話す。「彼の建築は、間違いなくモダン建築です。しかし、原初的でスピリチュアルな建築でもあります。」
フランクリン・D・ルーズベルト・フォー・フリーダムズ・パーク (ニューヨーク、1972-2012) フランクリン・D・ルーズベルト大統領を記念するフランクリン・D・ルーズベルト・フォー・フリーダムズ・パークは、カーンが設計した40年後の2012年にオープンした。 ルーズベルト島の南端に位置するこの公園は、カーンの遺作となった。1974年に亡くなったとき、カーンはこの公園の設計図を携えていた。この公園は、現在、建築家カーンとルーズベルト大統領の両方の功績を称えるモニュメントとなっている。
Q