オフィス兼自宅
この時代のデザイン界の主流はモダニズムでしたが、経済性優先や合理主義が行き過ぎた結果、温かみや心地よさといった人間性が欠落しがちでした。ミッドセンチュリーモダンは、このことへの反抗から生まれます。特徴として、ムダを削ぎ落としつつも温かみのある家具のフォルム、木材などニュートラルかつ自然を意識した素材の多様があります。また、魅力的なのは大胆な窓! 屋内と屋外の一体化を意識し、住空間における窓や中庭の重要性にも注目したのがミッドセンチュリーデザインの革命です。
1. そもそも、ミッドセンチュリーデザインとは?「ミッドセンチュリーデザイン」とは、20世紀中ごろ、主にアメリカで生まれた家具やデザイン、インテリアスタイルを指します。この時代の有名なデザイナーとして、イームズ夫妻、ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチなど、有名な名前が並びます。
自分のための「企画展」を彩るアイテムそれ自体も美しいガラスのドームは、大切なものをより大切に、好きなものをより好きに感じられる魔法の容器。さまざまなジャンルのものが好き、という方は容器ごとにコンセプトを決めて飾るのもおもしろいかもしれません。自分だけのミュージアムで自分のための「企画展」。そんな気持ちでいろいろと考えてみたくなりました。
私が出会ったアイテムは……私が “好きの場” づくりに迎えたのは、ちょうどこの写真のような、直径60cmほどあるデッドストックの丸い鏡です。腰の高さほどの食器棚の上に立て掛け、手前には好きな陶芸作家の焼締の高坏や花器、桜の木でできた曲線の美しいトレーを置いています。自分の個性を映す鏡となり、“うっとり” の増幅はもちろん、映り込む空間をすっきりさせたくなる、という二次的な効果も実感しています。
5. 照明やカーテンも大きなポイント大がかりな作業をせずにこのスタイルを試したいなら、照明や窓まわりなどから始めることも可能です。ポイントは、和を意識しつつ屋内と屋外が一体化した心地よい空間をつくること。和紙で包まれた少し古風なペンダントライトを吊るした後は、外の景色を隠さないように、窓からカーテンやブラインドを取り外す。これだけで和風ミッドセンチュリーモダンの雰囲気が生まれます。
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